シュチェチン探訪:ポーランドのパリと呼ばれる街
- ptakuyap15
- 2023年5月27日
- 読了時間: 6分
更新日:4月6日

シュチェチンはドイツとの国境近くの港町で、私が訪れたポーランドの街の中で特に住みたいと感じた街でした。ロシアの女帝エカチェリーナ2世の出生地で、激動の歴史を経てポーランドとなり、市民の手で復元された街です。パリに似ていると感じるのは、ポーランド人に「ポーランドのパリス」と呼ばれる魅力があるからです。
パリを思わせる街並み

パリに行ったことがある人もない人も一度はみたことがあるのが、エトワール凱旋門があるラウンドアバウト。この景色をみるだけで「パリ感」を感じてしまうのは私だけではないかと思います。
そんなパリを連想してしまう、ラウンドアバウトがあるのがシュチェチンなのです。
エッフェル塔の目の前の芝生エリアで寝転がってピクニックを楽しんだことがある人もいるかもしれませんが、この芝生エリアがシュチェチンにもあります。エッフェル塔ではなく、第二次世界大戦終戦記念建てられた3羽の鷲の像ですが。
個人的にパリより良いなと感じたのは、パリより俄然人が少なかったからです。パリでは人の多さにどうも疲れてしまったのですが、ここでは落ち着いて街並みを楽しむことができました。
パリを連想させる街並みであるのはただの偶然なのか?実はこれには理由があったのです。
パリの街をデザインしたアーバンプランナーであるGeorges-Eugène Haussmann氏が、シュチェチンの街並みをデザインしたのです。
さらに驚きなのが、この美しい街並みは一度戦争で消された後に、人間の手で再建されたものであるということです。
バルト海につながるポーランドで2番目に大きな川、オーデル川沿いも歩いていて美しいですし、Kasprowicz Parkのような大きな公園の他にも小さな公園がいたるところにあり、緑が溢れる街並みが最高でした。
ではここからはおすすめの観光スポットを紹介します。
シュチェチンはそこまで大きな街ではないので今回紹介するスポットは全て歩きで周ることができます。

ポメラニア公の城

ポメラニア公の城は、ショートケーキのような可愛らしいデザインで、遠くからでも目を引きます。城内では歴史的な再現イベントや文化的催し物が行われ、訪れる度に新しい発見があります。
内部は有料で開放され、ポメラニア公の歴史や城の建築を学べます。
特にユニークな時計が人気で、過去と現在を感じさせるデザインが魅力です。シュチェチンの中でも一際目立つこの城は、歴史と美しいデザインを楽しむ場所です。

Karlowicz Philharmonic(フィルハーモニーコンサートホール)

シュチェチンのシンボルとも言える美しいデザインの建物で、街の風景に溶け込んでいます。その独特な外観は、まるで未来的な芸術作品のようです。
多くのポストカードでも見ることができるほど、その魅力が広く知られています。
残念ながら犬を連れていたため、内部には入ることができませんでしたが、外からでもその印象は十分に強烈でした。
夜になると、また別の魅力を放ちます。美しくライトアップされたその姿は、昼間とはまた違った印象を与え、建物が輝きを放つ様子は、まるで魔法にかけられたような雰囲気を醸し出します。
このページに内部の写真やライトアップの写真が公開されています。
Solidarity Square (ソリダリティスクエア)

フィルハーモニーコンサートホールの目の前の広場にあるのが、Solidarity Square (ソリダリティスクエア)。
共産主義に反対するデモを行っていた16人が無惨にも殺されてしまう、そんな悲劇が起きた場所に再建されたのがソリダリティスクエア。
第2時世界大戦そして共産主義と、シュチェチンの激動の歴史を学ぶことができるシュチェチンの歴史博物館もここにあります。
また博物館の屋根がスケボーやローラースケートもできる広場なっているという、大胆でモダンなデザインも注目です。
建築物としても2016年に賞を受賞しているようで、訪れる価値があります。
広場には1970年12月に起きた事件を祀るエンジェル像もあります。

広場にはポーランドを共産国から解放に導いたLech Wałęsa 氏のシンボルサインが描かれています。
上空からみるとこんな感じ。

Jasne Błonia Square(ヤスネ・ブウォニア広場)


まるでパリのエッフェル塔前の芝生広場を思い出させるような、広々とした開放感のある場所です。
街の中心からアクセスが良く、休日には屋台が並び賑やかな雰囲気が漂います。ペットと一緒に過ごせる点も魅力です。シュチェチンの中でも、のんびりとした時間を楽しむ人気のスポットです。
シュチェチンのヴェネツィア?(Szczecińska Wenecja)


シュチェチン中央駅のすぐ裏に"シュチェチンのヴェネツィア"と呼ばれている場所があります。
小さな橋を渡ったところから見えるその風景は・・・廃墟⁈ 酵母とアルコール工場だったそうです。
グーグルマップにも載っているスポットなのですが、あまり知られていないのかとても静かでした。
釣りを楽しむ人が数名いたぐらいです。
特産物:パプリカシュ

魚の廃棄部分を無駄にしないようにと作られたもので、材料は魚、米、玉ねぎ、トマト、油、パプリカパウダーなどの香辛料、塩で作るペーストです。
国内では缶詰でも販売されていますが、レストランでもよく見かけるメニュー。パプリカ風味で魚の臭みもなくパンに付けていただきます。
前菜でも出てきたのですが、とても美味しい!!

パプリカシュを食べるならここがおすすめ!
シュチェチンはバルト海にも近いので新鮮なシーフードを食べることができます。

接客もとても好感でした。そして犬もオッケーなのが嬉しい!
本格的なコーヒーが飲みたいなら
#Alternatywnie カフェ

ここ数年飲んだフラットホワイトで一番美味しいフラットホワイト作ってくれたカフェがこのAlternatywnnieカフェ。
そんなに忙しくないのでゆっくりできるのも、犬オッケーなのも嬉しいです。
ゆっくりくつろげるソファもありました。
フラットホワイト以外にもOrigamiドリッパーで淹れるハンドドリップコーヒーもとても美味しく、滞在中3回行ってしまいました。

今回紹介したスポットのグーグルマップリストはこちら
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