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ポーランドの隠れた名所ルブリン|中世の街並みと現代文化が融合する街

  • ptakuyap15
  • 4月6日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月7日


三位一体の礼拝堂

ルブリンはポーランド東部にある歴史と文化が息づく街です。中世の街並みが残る旧市街や、美しいゴシック建築が魅力です。


天井と壁全体にフレスコ画が描かれた三位一体の礼拝堂(Kaplica Trójcy Świętej)は特に見応えがあります。


ワルシャワやクラクフほど観光地化されておらず、落ち着いた雰囲気の中なのも魅力。ポーランドの隠れた名所、ルブリンの魅力を紹介します!




1.ルブリンってどんな街?

昔のルブリン

私が訪れたポーランドの街で最も中世の地形が残っている街だと感じたのがルブリンです。


ルブリン駅からルブリン中心地に向かうのですが、上の写真のように現在でも少し高いところにあります。旧市街は城壁で囲まれているので、実際に少しだけ中世にタイムスリップした気分になれました。


また旧市街もコンパクトでそれであって綺麗で、緑豊かな広場もあり、住んでみたいと思える街でした。


1569年の「ルブリン合同」によりポーランド・リトアニア共和国が誕生した地としても知られています。多民族が共に暮らす国際的な街として発展し、特にユダヤ人は重要な存在で、19世紀には人口の約4割を占め、クラクフと並ぶユダヤ文化の中心地でした。

ユダヤ人

また、ルブリン近郊には旧市街が世界遺産に登録されているザモシチ(Zamość)や郊外のマイダネクには、ナチス・ドイツによって建設されたルブリン強制収容所があるので、合わせて訪れることもおすすめです。





2. ルブリンのみどころ


2.1. 三位一体の礼拝堂(Kaplica Trójcy Swiętej)

三位一体の礼拝堂

ポーランドで見ることができる一番美しい中世のフレスコ画がここ。


礼拝堂は1326年から存在し、壁画は1418年にまで遡ります。礼拝堂の中はとても静かで窓から差し込む光もあって

とても神秘的な雰囲気を味わうことができます。


礼拝堂の中はとても静かすぎて、カメラのシャッター音がでてしまうのにちょっと申し訳なさを感じるくらいでした。笑


そんな場所なので犬は入ることはできません。

三位一体の礼拝堂

そんなに大きな礼拝堂ではないのですが、あまりの美しさに長居をしてしまいました。


聖書には詳しくないのですが、聖書の中のお話をもとにしたフレスコ画のようです。

三位一体の礼拝堂




2.2. ルブリン城(Zamek Lubliny)

ルブリン城

ルブリンの街の至るところからみえる綺麗な白い色が特徴のルブリン城。


お城の大半は戦争で破壊されてしまったので、唯一残っているのは塔と礼拝堂のみになります。


城内には、ポーランド歴史博物館(Muzeum Lubelskie)や美術館があります。また、城の周辺には美しい庭園や中世の城壁も残っており、観光客にとって魅力的なスポットとなっています。


ルブリン城

お城の裏にある中庭スペースも良さげでした。


「三位一体の礼拝堂」へはお城の中の廊下を通っていくのですが、その途中には展示品も。


ルブリン城

ルブリン城


2.3. ルブリン旧市街(Stare Miasto)

ルブリン旧市街

ルブリン旧市街は、ポーランドで最も保存状態の良い歴史的な建築・都市複合体の一つで、元の建物の約70%が現存しているようです。


そんなこともあって、カラフルな建物を見ながら石畳の旧市街地を歩くのはとても楽しいです。

旧市街


2.4. ファルゼ広場(Plac Po Farze)

旧市街地

旧市街地近くのファルゼ広場(Plac Po Farze)には、昔建てられた教会の土台が残っています。


伝説によると、ポーランドの王子レシェク・チャルヌィがこの場所で天使から剣を授かる夢を見て、これは神の啓示だと受け取り、ヨトヴィンギア人との戦いに勝利した後、この地に教会を建てたとされているようです。


この教会は何度も破壊と再建を繰り返しましたが、1846年にロシア帝政当局の命令により「老朽化」を理由に最終的に取り壊されましたようです。今では土台だけが残っています。


Plac Po Farze

広場からはルブリン城が見え、景色も良いので写真スポットとしてもおすすめです。




2.5. 聖スタニスワフ大聖堂(Bazylika św. Stanisława)

聖スタニスワフ大聖堂

旧市街の家と家の間に挟まれていてとても窮屈そうなのですけど、見る価値がある教会です。


角っこにあるので見過ごしがちですが、ぜひ訪れてみてください。

聖スタニスワフ大聖堂

なぜかというと、教会の中には昔のルブリンの様子が描かれているからです。これを見ると、タワーがそのままあったりと、いかに昔の地形がそのまま残っているかが見て感じられるので街歩きがさらに楽しくなるはずです。

中世のルブリンの様子

2.6. ルブリンバスターミナル(Dworzec Autobusowy Lublin)


歴史的建造物や中世の街並みが魅力のルブリンですが、2023年に完成したルブリンのバスターミナルはとても近代的な建築デザインです。残念ながら私がルブリンを訪れた時に完成していなかったので写真はないのですが、マッシュルームのようなデザインと真っ白な清潔感あるデザインがとても綺麗です。


さらに、屋上に子供の遊び場や休憩所もあるようで旅行者にはとても快適なモダンな建物となっているようです。


デザインについてはぜひ公式ウェブサイトからみてみてください。



2.7. ルブリンの街中にいるヤギを探せ!

ヤギ

ポーランドのヴロツワフにはドワーフがいるように、ルブリンにはヤギがたくさんいます。


実は、ルブリンのヤギは地元の伝説に由来していて、今では街のシンボル的な存在になっています。


昔々タタール人に襲われ多くの人や動物が奪われた中、住民たちは1頭のヤギを救い、そのミルクで子どもたちの命をつなぎました。この話に感動したワディスワフ・ウォキエテク王が、ルブリンに都市権を与え、ヤギを紋章に入れるよう命じたといわれています。

ヤギ

また、紋章のヤギがブドウの木にもたれかかっているのは、報酬に不満を持った画家がわざとブサイクなヤギを描いたという説もあります。笑 

今のヤギはもっと可愛くなっています。街で探してみてください!

ルブリンのヤギ


2.8. コーヒーが飲みたくなったら、、、カフェ「Cyngwajs」

cyngwajs

レトロな建物の一階にある「Cyngwajs(シングヴァイス)」は、アンティークやポーランドの古いポスターが飾られた、雰囲気の良く居心地の良いカフェでした。


また、なかなかポーランドでは珍しくサイフォンコーヒーも飲めます。美味しかったです。


天気が良い日は外の席に座ることもおすすめです。もちろん犬もオッケーです!

cyngwajs


3.まとめ

ルブリンはワルシャワやクラクフより観光地化されていない、中世の街並みを楽しめる隠れた名所です。


1泊2日でも十分にゆっくりと楽しめるはずです。


紹介したスポットは以下の地図にまとめています。


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